更新日:2015/10/13
私は、平成14年度に国土交通省が採択した調査事業を地域環境研究所に委託調査して以来、本多前理事長から研究所理事の要請がありましたが、中部運輸局の承諾が得られなかったため、研究所が名古屋を中心として活動している「名古屋研究室」の企画委員として参加をさせていただいています。この研究所が30周年を迎えるにあたって次のお祝いを寄稿したのでご覧下さい。
2015年10月9日
地域環境研究所「創立30周年記念誌・30周年に寄せて」
タイトル 福井県三国町での社会実験と地域環境研究所
氏名 可児紀夫 所属 愛知大学(非常勤教員・元中部運輸局職員)
中部運輸局は、平成14年度に国土交通省の採択事業である「福井北部における観光資源の活用と連携した鉄道・バス路線の活性化プログラム」を地域環境研究所に調査委託しました。この調査は、福井県や三国町をはじめ行政等とともに地域の観光ボランティア、観光協会、商店街、福井大学の学生さんたちと三国町地域をあげての社会実験となりました。
この調査結果は地域の観光資源の活用と地域の方々の外出に寄与し、国土交通省の全国企画課長補佐会議でこの事業を企画した企画官から地域との共同調査で、意義ある事業であると評価を得、この事例が地域との連携事業としての先駆けとなり、公共交通活性化法の制定に受け継がれるという大変意義ある調査でした。このような調査ができたことは、研究所というシンクタンクが地元に根ざしていたことが大きな要因であり、そこに研究所の存在意義があると思います。
これを機会に村松事務局長にはことあるごとにご相談をさせていただき、岐阜市内線存続では竹内先生と伊豆原先生に大雪の関市に講演に来ていただいたこと等、地域における実践の場でも多くのご支援をいただきました。さらに、本多先生には私の博士論文執筆にあたって、「交通は「未来価値」を創りだすものだ」と教えていただき、今も私の研究の理念にしています。
本多先生はじめ研究所の皆さんに大変お世話になりました。30周年を迎え、厚くお礼を申し上げます。
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