更新日:2016/01/17
2015年から2016年にかけて、青春18切符利用期間を中心に次の現地調査をおこなった。
限界集落と交通問題 徳島県東祖谷地方
通園・通学時の交通事故調査 愛知県豊田市(旧猿投町)
大都会の限界集落と交通問題 東京都桐ヶ丘、高島平団地、戸山ハイツ
ポニーカーシステム調査 岐阜県飛騨市(旧河合村)
コンパクトシティー調査 富山県富山市
デマンドバス調査 高知県四万十市(旧中村市)
ポートランド市立大学講演 岡山県岡山市 岡山大学
その調査の際、各地における民衆の闘いの歴史も訪ねた。高知県四万十市、四万十町などで貴重な経験をしたのでお伝えします。
幸徳秋水と歴史認識
私たちは学校の歴史の授業で「幸徳秋水は無政府主義者で危険な人物」と教わった感じがする。四万十市を訪ねると、四万十市議会では名誉を回復する決議、市立図書館では秋水資料室を常設している。民衆の自由のために闘った。正しい歴史認識がほんとうに大切と思う。大逆事件で死刑を前にした秋水は「自分を罪人」といい、「人生の意気を捨てないで」と絶筆となる母親に許し被る手紙を出している。あなたは決して罪人ではありません。私たち多くのものに大きな力と勇気を与えていますと叫びたい気持ちでした。
窪川原発を阻止した住民運動からの教訓
調査で窪川駅での乗り継ぎ時間に市役所を訪ね、窪川原発を阻止した要因を四万十町議員(19名)で第二位当選の岩井優之介さん(国労出身)から15分くらい伺った。
私なりに理解したその要因は、1.きめ細かい学習活動。チェルノブイリ原発事故のDVDを各地で1-2人でも視聴し学習したこと。2.自治体労働者の奮闘。町職員労働組合が地域に入り運動を引っ張った。保守系町長も自由な意見があっていいと弾圧しなかったこと。3.方針が的確であった。建設中止という運動方針が明確で農協幹部など保守層にも大きく運動が広まったことにあったこと。
この運動では電力会社、政府自民党が圧力や「土讃線を存続するから」と甘い誘いなどをしたようで、今の辺野古の闘いと同じようです。決して、英雄が運動を引っ張ったのでなく、地域住民の大きな力が原発を阻止したと岩井さんは話してくれました。
民衆の闘いが社会を変えていく
高知市を訪ねました。自由権運動をいつの時代にも引き継ごうと高知県高知市内に市立民権会館があります。市役所にも民権文化財課があります。ここで、平民新聞第1號、自由新聞をみてあらためて新聞の意義と力強さを感じました。今の世があるのは、これらの勇気ある人たちの闘いがあったからだと思う。一人の英雄でなく民衆の闘いが社会を前進させたことを学びました。今年は私も本気で新聞を発行し、闘う決意です。
まだまだ、地域でいろいろな方から話を伺いました.その話しを一人でも多くの人に引き継ぎたいと思います。皆さんに心から感謝します。ありがとうございました。
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